避難区域外住民がADR申し立て 福島・伊達、慰謝料求めて

2016年2月11日 沖縄タイムス・フクナワ

 東京電力福島第1原発事故で精神的苦痛を受けたとして、避難区域になっていない福島県伊達市の月館地区の住民368世帯、1114人が10日、慰謝料を求め、原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てた。

 弁護団によると、2011年3月11日から和解成立日まで、1人当たり月10万円の慰謝料支払いを求めている。

 申し立てた住民に、避難区域や特定避難勧奨地点に指定された世帯はないが、事故直後から供給されてきた水道水を飲んだことによる健康不安や地域社会の一体感の喪失などから、精神的苦痛を受けたとしている。

東電が賠償増額の和解勧告を拒否 浪江町民の裁判外手続き

 2016年2月5日 東京新聞

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県浪江町の住民約1万5千人による裁判外紛争解決手続き(ADR)で、原子力損害賠償紛争解決センターが東電に賠償金増額の和解案を受け入れるよう勧告したのに対し、東電は5日、受諾を拒否した。

 浪江町では、町が代理人となり2013年5月にADRを申し立てた。センターは14年3月、現行の慰謝料(1人当たり月10万円)に5万円上乗せする賠償金増額の和解案を示したが、東電が再三にわたってこれを拒否。昨年12月、センターが東電の対応を「理解できない」と批判し、和解案受け入れを強く求める勧告書を示していた。
(共同)

【社説】浪江町のADR 救済の原点を忘れるな

 2016年2月5日 東京新聞

福島原発事故の賠償をめぐり、福島県浪江町の住民が国の紛争解決機関に行った増額の申し立ては、東京電力が和解案を拒んでいるため解決できない。東電は加害者として救済の原点に戻るべきだ。
 浪江町の町民は東電から正当な理由を示されないまま、二年近くも解決を放置されている。
東電は、その事業計画で「和解案の尊重」を約束した。この件で、ADRが「和解案受諾勧告書」を出したのは異例の対応といえる。東電に対して和解案の受諾を迫り、「拒否する合理的理由はない」と断じた。
 申し立てに参加した浪江町民のうち、四百四十人以上が亡くなった。かつての公害裁判などもそうだが、人権救済を訴えた被害者が、解決の日を待たずに世を去ることが、どんなに無念なことか。

動画「電力自由化?? 私たちはどの電力会社を、選べばいいの?」

1月27日の集会「電力自由化?? 私たちはどの電力会社を、選べばいいの?」 の動画を紹介します。中継してくださったみなさん、ありがとうございました!


youtubehttps://youtu.be/qlyoAmpmikI
ツイキャスhttp://twitcasting.tv/rinqo/movie/236629922

立地自治体へ162億円超=交付金、7県10市町村に−プルサーマル

2016/01/23 時事

 ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を通常の原発で使うプルサーマルを推進するため、国が立地県・市町村に支出した関連交付金が計162億円以上に上ることが23日、各自治体への取材で分かった。
交付金の原資は電気料金に上乗せされる電源開発促進税で、消費者負担の下、多額の資金が投じられた実態が浮かび上がった。

イベント「電力自由化?? 私たちはどの電力会社を、選べばいいの?」

イベントのお知らせです。ぜひご参加下さい!

ビラはこちらからダウンロード: http://chechennews.org/sharedoc/fubarai/20160127_bira.pdf

講演&電力小売会社ヒアリング会
電力自由化?? 私たちはどの電力会社を、選べばいいの?

4月から、電力小売の自由化がはじまります。原発をなくし、再生可能エネルギーを増やしていくために、私たちはどの電力会社から電気を買えばいいのでしょうか。再生可能エネルギーを売る電力会社を、消費者として応援するための「パワーシフト・キャンペーン」の活動をしているNGOFoE Japanの吉田明子さんからお話をうかがいます。
また、各電力小売会社の営業担当者を招いてのヒアリングも行います。ぜひ、ご参加下さい。

講師 吉田明子 さん 国際環境NGO FoE Japan 原発・エネルギー担当
参加企業「エナジーグリーン」副社⻑ 竹村英明さん (他の電力小売会社にも参加交渉中)

日時 2016年 1月27日(水)19:00〜20:45
同時中継 http://twitcasting.tv/okichi3 録画中継https://www.youtube.com/user/77209088
会場 東京ボランティア・市⺠活動センター A・B会議室
JR飯田橋駅⻄口を出て右に曲がり、右側前方のビル:セントラルプラザ10階。地下鉄(有楽町線・東⻄線・南北線・大江戶線)飯田橋駅B2b」出口よりセントラルプラザ1階に直結しています。

参加費 500円
連絡先 kimihiko̲ootsuru@yahoo.co.jp 080-6540-6320(大津留)
主催:市⺠グループ「私が東京を変える」
http://watashiga.org/tokyo/ 協力:電気代一時不払いプロジェクト

以上

原発ADR 福島県が初申し立てへ…人件費など10億円

毎日新聞2016年1月14日 

 東京電力福島第1原発事故の損害賠償請求で、福島県は賠償請求額の一部について、国の原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(原発ADR)を初めて申し立てる方針を固めた。

 対象は原発事故に対応するため新設した除染対策課の人件費や風評被害対策費など約10億円で、県議会の承認を得て4月にも申し立てる方針。

県はまず約10億円分のADRを申し立て、その結果次第でその他の未払い分についてもADRを申し立てるか検討する。