東電、家庭向け値上げは9月に 企業向けも幅圧縮

2012/7/6 日本経済新聞
 東京電力の家庭向け電気の値上げ時期が、9月1日にずれこむ見通しとなった。8月1日の値上げには、遅くとも7月21日までに政府の認可を得なければいけないが、経済産業省消費者庁の調整などが間に合わないためだ。また家庭向けの値上げ率が、東電が申請した平均10.28%から少なくとも8%台に縮まることに伴い、企業向けの値上げ幅も抑える。
 東電は当初、7月から家庭向け電気を値上げする考えだった。だが、経産省有識者会議が5日まとめた原価計算の査定方針に対し、消費者庁は人件費削減などさらなる値上げ幅の圧縮を求めている。両省庁の協議に時間がかかるうえ、東電は認可前に最終的な値上げ率を再申請する。