被災者補償より社員給与!? ボロ儲け東電の「カネの使い方」

2015年1月9日 日刊ゲンダイ

 東電は2015年3月期の純利益で5210億円の黒字を確保し、経常利益は前期比2倍の2270億円になる見通し。原発事故が起こる前の2010年の経常利益が2043億円だったから、ナント、震災前より利益を増やしていたのである。これに気をよくした東電の数土文夫会長は、今年の年頭あいさつで「会社として成果が上がれば、何%かでも(給与を)戻していきたい」と発言。昨年に続き、原発事故後に下げた給与水準の回復にまで踏み込んだ。

福島原発被害弁護団・共同代表の広田次男氏もこう憤る。
「これだけ利益を挙げているのであれば被災者補償にお金を使うべきでしょう。福島ではいまだに12万人以上の被災者の生活のあてがなく、苦悩している人がたくさんいます。こんな状況で給料を上げるなんて、被害者を逆なでしているようにしか見えません
 東電には相変わらず、“加害者”という自覚が足りていない。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/156280/1