静岡県、交付金の肩代わり要求 中部電に計16億円 「発電に必要な経費」として電気料金に

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012051801002194.html
東京新聞 2012年5月18日
 静岡県が2009〜11年度に中部電力から受け取った寄付金について、浜岡原発御前崎市)1、2号機の廃止で打ち切られた国の交付金の金額を示して中部電に“肩代わり”を求めていたことが18日、分かった。法律の専門家は「寄付の割り当てや強制徴収を禁じた地方財政法に違反する可能性が高い」と指摘している。
 違法の疑いがあるのは、09〜11年度の計約16億3千万円。
 県は「コメントはない」としているが、中部電側は「寄付額は県の意向に沿ったもの」としている。
 中部電は09年8月、09〜12年度の交付金に相当する約22億円を4年分割で寄付することを決め、これまでに16億3千万円を支出。「発電に必要な経費」として電気料金に転嫁したとみられる。