浪江町の自殺遺族も提訴 東電に損害賠償求める

2012.9.18 産経新聞
 東京電力福島第1原発事故で避難した福島県浪江町の無職、五十崎喜一さん=当時(67)=が昨年7月に自殺したのは原発事故が原因として、妻、栄子さん(63)ら遺族3人が18日、東電に約7600万円の損害賠償を求め、福島地裁に提訴した。
 訴状によると、喜一さんは避難先の福島県二本松市で不眠などの症状を訴え、東電に提出する賠償請求の書類の手続きにも悩まされていた。昨年7月24日、福島県飯舘村のダム付近で遺体で見つかった。
 遺族はうつ病などの精神疾患による自殺だとして「原発事故さえなければ元気に生活していた」と主張している。