高萩市:東電に保留料金払う…対策CM費用認められず

毎日新聞 2013年05月09日
 東京電力福島第1原発事故の損害賠償を巡り、電気料金の支払いを保留していた茨城県高萩市が東電に約1000万円の電気料金を支払ったことが9日、分かった。同市は東電に対し、風評被害対策のテレビCM費用(約537万円)を賠償するよう要求。東電側が拒否したことから、高萩市は電気料金の支払いを保留していた。

 同市によると、4月30日に東電側から「CM費用は賠償対象に当たらない」と最終回答があった。市は今月2日、3月28日?4月30日に請求された88件分の約1021万8000円を支払った。当初の保留額は約500万円(3月請求分)だったが、4月分も加わって支払額が膨らんだ。

 一時保留していたことから生じた約5万円の延滞利息については、市は「東電から請求があれば支払う」としている。