関電と九電、原燃地元に迂回寄付 審査委「原価」認めず

2013年3月1日 朝日新聞
電気料金の値上げを申請している関西電力九州電力が、核燃料再処理を担う日本原燃青森県六ケ所村)を介して原燃の地元に「迂回(うかい)」寄付をしていることがわかった。両社はこの寄付金分を、電気料金を算定する「原価」に含めていたが、両社の値上げを審査している経済産業省電気料金審査専門委員会は28日、「原価から除くべきだ」との方針を示した。
 関電、九電が経産省に提出した資料によると、使用済み核燃料の再処理用の費用を、関電は値上げ後に年間115億円、九電は同102億円ずつ積み立てる。この積立金の中に原燃が支払う寄付金分として、関電は1700万円、九電は1400万円を含めていた。両社はこの寄付金分も含めた積立金を原価に入れていた。