株主の「脱原発」すべて否決 年収は大企業並みを維持

 2013年6月27日 東京新聞
全国の電力9社が26日に開いた株主総会で、電力会社側の意向通りにいずれも否決されたが、各社の総会会場では原発からの撤退を求める声が相次いだ。
実質国有化された東電にも脱原発の声は届かなかった−。二十六日の東電の株主総会では、保有する原発廃炉などを求める株主の提案はすべて否決された。株主からは「東電の体質は変わっていない」と落胆の声が漏れた。
株主からは東電の経営体質を問う声も。東電は国からの財政支援がなければ、破綻の危機に直面する。一方で電気料金を値上げしたにもかかわらず、社員の平均年収は548万円と大企業並みの水準を維持しており、「身内に甘い体質は変わっていない」との指摘が出た。