東電への原発被爆損害請求で、個人請求の農産物等の賠償金を受け取る

フクイチの原発事故により放出された放射能は、私の住む里山にも降り注いで、今も継続中だ。

住んでる環境を最大限に活用し、きょくりょく自給自足・自作をして、少ない現金収入でも出費を抑えた暮らしなら、生活は十分可能。だが、この私のライフスタイルを破壊したのが、東電(推進の自民党)による放射能汚染。

生活の根本が犯されてしまい、今までの暮らしは諦めるしかないのか! との想いで、これらに一矢報いたいと、宇都宮にある(各県にある)東電原発災害の賠償窓口へ、「申請書類を持って現地調査に来て欲しい」と電話をした。
東電の担当の方に来訪頂き、植菌したキノコほだ木数種の現場を示して確認していただき、書類作成方法を聞いた。

所属農業団体もない私だが、野外での自然栽培キノコ類は放射線量が高く、政府も摂取自粛を呼びかけていたので、この項目に絞り賠償請求書類を作成。

郵送したものの、予想どうり却下される。自家用農産物類は「中間指針云々で・・・」 という理由で。

この結果に諦めず、次に不服申立書類を「原子力損害賠償紛争解決センター」(原発ADR)に提出。担当弁護士さんから問合せやアドバイスがあり、請求内容も少し更新した。

東電への賠償請求の際には、
1 きのこ類の実損金額に絞って計上。不服申し立てでは、これに加えて−

2 毎年秋冬に上野でのフリマのイベントに参加し、農産物を出店し売上げもあったので、
原発事故後に、出店を3度見合わた分の売上実収入を計上。これには、主催者と出店の相棒の証人者名も添えた。

3 購入の放射能測定器数種を、写真付きで提示請求。

結果的には、上記金額トータルの3分の2ほどが、担当弁護士さんの努力で私の口座に振り込まれ、東電賠償請求は終了した。賠償請求から賠償金振り込みまで3か月くらい。

東電社長広瀬さんの印が押された書類が送付されてきて、その後ほどなく、私の指定口座に振り込まれていた。

書類作成はそれほどの難しさはなく、損害を受けた項目の領収書やメモの提出は、「原発事故を想定してなかったので処分した」で済ませた。

記憶をたどって金額の概略は書類に添えた。以上の内容で、担当弁護士さんが、東電と交渉しての結果だった。

不払いアクションは継続
私のエリアの東電料金徴収営業所に、電気料金不払い5人組で、話し合いや賠償のことなどを問い詰めたが、「電気使用料金と賠償は別、約款により支払いを!」との言い訳のみで、約款に書いてない原発事故時の支払いのことなどへの返答はできない、と。

賠償金の部分請求は認められたが、今後も脱原発への意思表示のひとつとして、不払いアクションは継続していく。

半年分くらいの電力料金滞納でも、グループで足並み揃えて交渉している現在、送電停止は現在のところ生じていない。

今回の賠償金で、早目に太陽光発電セットでも自宅屋根に取り付けて、現在の20アンペア契約を半分にして行こうと思案中だ。

私の住む場所以上に、高濃度放射線の汚染に右往左往、避難者も膨大で、賠償金を受領は心苦しい面もある。その一部をカンパすることも考えないと。

書類作成が少し苦労だが、東電への脱原発の意志を表現する手段として、みなさんも、賠償金請求をしてみてはどうだろうか。