電力10社、合計で震災後初の経常黒字 4〜9月 合理化で採算改善

2013/10/31 日経新聞

 31日に出そろった電力10社の2013年4〜9月期連結決算は、7社の経常損益が改善した。中でも、原子力発電所の停止の影響が色濃く出ていた東京電力関西電力が黒字に転換。電気料金を引き上げたほか、修繕費の先送りなど合理化策で採算が改善した。一方で燃料費の負担増は依然重く、中部電力など5社は赤字が残った。原発再稼働が見込めない現状のなか、経営者からは下期の収益環境には慎重な発言も目立つ。