東電、抜けない浪費癖 天下り先と共存関係

 2014年1月9日 朝日新聞

 福島第一原発事故後も続く東京電力の高コスト体質が明らかになった。東電は、火力用の燃料費が膨らんで、原発を動かすか電気料金を値上げするかしないと経営を維持できないと主張してきたが、「権力の源泉」である調達の抜本改革は遅れている。

東電工事 なお高値発注
専門家チーム調査 2〜5倍の例も

東京電力が発注する工事の価格が、福島第一原発事故の後も高止まりしていることが、東電が専門家に委託した調達委員会の調べでわかった。東電は新再建計画でコスト削減の徹底を進める方針だが、体質は依然として改まってない。