「ベント」と言って消えた東電職員

 東京新聞 2014年3月14日

あの日から 〜福島を語り継ぐ〜
  双葉町役場職員 松枝智之さん(42)

⑦役場も町民も非難
 12日朝、双葉町役場の女性職員が「東電の人がベルトがなんとか、と言ってる」と言うんです。ベントなんて言葉は知らないんで、ベルトと思ったらしい。
 東電は役場だけでなく、避難所にも人を配置してたんだけど、12日午後3時ごろには姿が消えました。東電職員も町民なので、顔を知ってるんですよ。だから、顔見知りの東電職員の姿が見えなくなると、町民は東電が消えた、と言うんです。