東電料金、全国最高に 6月、原発ない沖縄電超す 事故後の値上げ響く

 2014年5月11日 朝日新聞

 東京電力の家庭向け電気料金が6月、沖縄電力を抜いて全国で最も高くなる。離島の沖縄は発電や送電の費用がかさみ、原発もないことから、これまで本土より1〜2割高かった。しかし、福島第一原発事故後の値上げで差が縮まった。業界関係者は「本土と沖縄の料金が逆転するのは、聞いたことがない」と驚く。
 電力10社が公表するモデル家庭の1カ月の料金を、朝日新聞が集計した。東電の6月分は、前月より26円高い8567円。9円下がった沖縄電力の8558円を上回った。
 廃炉までの期間が原則、運転開始後40年に短縮されたほか、原発廃炉や使用済み燃料の最終処分などの費用が料金にさらに上乗せされる可能性もある。