被曝した福島第一原発作業員、東電を提訴

 2014年5月8日 朝日新聞

 東京電力福島第一原子力発電所で2011年3月の原発事故の直後に被曝(ひばく)したのは、東電などの指示が不適切だったためだとして、復旧作業をしていた男性(48)が7日、東電や工事の元請け会社などに計1100万円の損害賠償を求める訴えを福島地裁いわき支部に起こした。弁護団によると、被曝した作業員が東電を訴えるのは初めてだという。
 東京都内で会見した男性は「作業前に危険を知らせてほしかった。今後も長く続く廃炉作業のため、安全に働ける環境を整えてほしい」と訴えた。東電は「請求内容や主張を詳しく伺い、真摯(しんし)に対応していく」とするコメントを出した。