避難1.5万人「苦しみ同じ」 浪江町、一律賠償和解案受け入れ

 2014年5月27日 東京新聞

 福島第一原発事故で全町民が避難生活を強いられている福島県浪江町が、町民への慰謝料増額を原子力損害賠償紛争解決センター(原発ADR)に申し立てた裁判外紛争解決手続きについて、町は二十六日、ADRの和解案受け入れを決めた。町民の七割にあたる約一万五千人の意思を町が代表した例のない集団申し立ては、金額は届かなかったが、「苦しみはみな同じ」と一律増額にこだわった町の主張が認められた。東京電力が三十日の期限までに受け入れて早期解決となるかが焦点になる。