「就労不能賠償」続けて 被災者「生活できぬ」 東電、今月で打ち切り

毎日新聞 2015年02月27日 

東京電力は、福島第1原発事故による避難区域に自宅や勤務先があるなどして就労が困難になったり、給与が減ったりした労働者個人に対し減収分を補填(ほてん)する就労不能損害賠償を、今月末で打ち切る。東電はやむを得ない個別の事情により就労が困難な場合は対応するとしているが、「個別事情」がどこまで認められるか不明だ。打ち切られる人は「ふるさとへの帰還の見通しも立たない中での打ち切りは一方的。生活が成り立たない」と訴える。