自殺酪農家遺族、東電と和解=「原発さえなければ」と遺書−東京地裁

 2015/12/01 時事

 東京電力福島第1原発事故の約3カ月後に自殺した福島県相馬市の酪農家菅野重清さん=当時(54)=の妻バネッサさん(37)ら遺族が、自殺は事故で酪農ができなくなったことが原因だとして、東電に約1億2000万円の損害賠償を求めた訴訟は1日、東京地裁(中吉徹郎裁判長)で和解が成立した。

 弁護団によると、東電側から謝罪はないものの、自殺と事故の因果関係を前提として和解金を支払う内容。


■酪農家自殺、東電と和解 原発事故、数千万円支払い
 2015年12月1日 東京新聞

 弁護団によると、東電が遺族に和解金を支払うとの内容。詳しい額は開示しないことになっているが、数千万円とみられる。遺族は和解文書に謝罪の文言を求めたが、東電が拒否し、盛り込まれなかった。