■ひとり一人が 横につながっていけるような運動

 青森の「つなぎびとハブさん」こと中川です。
 電気代不払いプロジェクトいいですね。
 実は 私も 核燃の反対運動を 日課としていた頃には 不払い運動を一人でしていたことがあります。
 きっかけは 東電の不払い運動をしていた人が 北斗新報の伊藤裕希さんを訪ねていらっしたとき そのようすを 聞いたからだったと 思います。
 その方は 支払いを 集金に来てもらっていて 支払いは一円玉でし 数えているときにいろいろと 話しかけて、わざと 時間がかかるように していたそうです。
 私が やっていたのは 支払いを延ばし 止められたら、払うという方法でした。
 止める前に 通知が来てましたから、急に電源を切られて困るものは 事前に切っておくこともできました。
 止められたら 電力の営業所まで 自転車でも5分ぐらいでしたから お金を払い すぐにつけるように お願いしてました。
 たまに 遅くなると、こちらで かってにメーターの封印を 切って つないでしまったこともありました。
 集金と、停止のお知らせと、支払いと 再通電と 少なくとも 三度は 電力関係の人と 話す機会が ありました。中には 「本音は 原発には 反対ですよ」と言ってくれる 人たちも いて けっこう 楽しんでやっていました。
 ところが 8年前に ひょんなことから出会った人と 合わせて100歳で 結婚式なるものをやってしまったんですが、「そんな 無駄なこと やめれば」と言われて 嫁さんに 頭の上がらない 私は ついつい 従ってしまったんです。
 山田征さん(注)のように 根性が座っていらっしゃる方は ほんとうに尊敬しますし、槌田敦さんのように知的な方法もあるでしょうが、私のように 中途半端なのも ありだと 思っています。
 おひとりお一人が オリジナルな方法を 考えだせば それも 一つの生活芸術なのだと思います。
 福島の原発震災は さまざまなことを 教えてくれますが、特に 大きな組織が 抱える問題を はっきりと 国民の前に 露呈しつつあるということは 大きいのだと思います。
 マニュアルでしか動けない官僚たち、自分と自分の派閥の利害しか考えることのできない政治屋たち、自分の意思で報道できないマスコミ、原発とどうように メルトダウンを 起こしています。
 1000万人署名や 10万人集会、首相官邸前抗議集会 それぞれに 今 まさに 必要とされている 運動です。 しかし それだけでなく 各地で 思い思いのスタイルで 続けられている デモや、抗議行動 その 上からの組織的な 運動ではなく 草の根的な 自立している ひとり一人が 横につながっていけるような そんな運動が より必要なのだと 思います。
 他人と比べることなく それぞれを認め合えるような そんな関係を 築かれて行けばいいなあ 思っています。
 そんな思いもあって 「電気代不払いプロジェクト 交流会」参加はできませんが 応援しています。
(注:管理者)山田征さん
 電気料金に上乗せされる太陽光促進付加金に納得いかず、支払いを拒否。2011年夏から電気なしの生活を続ける。ヤドカリハウス主宰。
参照: http://oozora.way-nifty.com/kami/