東電、補償要求でゼロ回答 「納得できない」久喜市長 埼玉県

東京新聞　2012年9月4日
　東京電力福島第一原発事故に伴い、久喜市が東電に求めていた放射線対策の費用補償や支援について、丹波宣之・東電春日部支社長が三日、市役所を訪れ、田中暄二市長に回答書を手渡した。
　回答書では、費用補償の具体的な時期などを明示せず、人的・物的支援については「大変困難な状況」とした。田中市長は「市民が納得できる回答ではない。市民の信頼を取り戻せるような取り組みをしていただきたい」とあらためて求めた。
　市は七月に放射線対策費として千百四十一万円を請求。宮代町も百四十六万円、久喜宮代衛生組合（管理者・田中市長）は二百二十七万円をそれぞれ請求したが、ともに同様の回答を受けた。