送電線工事で談合か 約50社立ち入り 東電と関電発注

 2012年11月27日 東京新聞
 東京電力関西電力の発注する送電線工事をめぐり、談合を繰り返した疑いが強まったとして、公正取引委員会は二十七日、独禁法違反(不当な取引制限)容疑で、関電グループの「きんでん」(大阪市)など工事業者約五十社を立ち入り検査した。
 談合によって不当に高くなった工事代金は結果的に電気料金に転嫁されるため、公取委は消費者への影響が大きいとみて、実態解明を急ぐ。原発停止による燃料費の増加で、東電に続き関電や九州電力も料金値上げを打ち出す中、「調達費用のチェックが甘い」と指摘される電力業界の体質があらためて問われそうだ。