福島県、仲介申し立てへ=東電に数十億円請求−風評対策費など、訴訟も視野

2013/05/01 [時事通信社
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201305/2013050100872

 東京電力福島第1原発事故で、福島県が2011年度の風評被害対策費や税収減少分について東電に損害賠償を求め、今夏にも裁判外の紛争解決手続き(ADR)を行う原子力損害賠償紛争解決センターに和解の仲介を申し立てる方向で調整していることが1日、分かった。申立額は数十億円になる見通しで、ADRでも進展がない場合、民事訴訟を起こすことも視野に入れている。
 東電などによると、自治体による和解仲介申し立ては極めて異例。県は東電との直接交渉が進まないため、第三者の同センターの判断を仰ぐことにした。東電と県内各市町村の賠償交渉も難航しており、県に続く自治体も出そうだ。