東電からどんどん人がいなくなっている!

==================================
 電気代一時不払いタイムス The TEPCO Unpaid Times
 2013年7月14日号 転送/転載/拡散歓迎
==================================

 東電からどんどん人がいなくなっている!
 「できる人からやめていく」という。それはそうだ。
 これだけの大事故を起こしていながら、何の反省もなく、
 原発再稼働に走るような非常識な組織からは、
 逃げ出したくもなるだろう。

 じつは東電の中にも、原発事故に心を痛め、迷っている人は大勢いる。
 電気代不払いは、そういう人と出会うための手段でもある。

 人がいなければ、原発再稼働はできない。いいぞ!
 しかし一方、人がいなければ事故の収束もできない。
 矛盾している。

 このことの答えは、「再稼働の正式な断念」しかない。
 そこで初めて、東電はまっとうな企業として立ち直れる。(かもしれない)
 東電を追い詰めよう。社員たちと対話しよう。
 一人でも多くの電気代不払いを!


http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF11005_R10C13A7SHA000/
止まらぬ依願退社 背水 国有東電(ルポ迫真)
2013/7/13 3:30


 「お世話になりました」。6月末、東京電力社内で中途退社の挨拶を交わす社員の姿があちこちで見られた。2013年度に入って辞めた社員は100人強。昨年度までの2年で約1200人が社を去ったが、なお人材流出は止まらない。

 経営戦略を担う企画部のエースはソフトバンクに、蓄電池などの研究で実績を持つ技術者はシャープに転職。新規事業に携わっていた中堅は楽天に移った。ある東電幹部は「働き盛りで優秀な人材ほど辞めていく」と頭を抱える。給与は2〜3割下がり、原発事故の中傷も浴びる。心が折れ辞める社員も多い。

 「知り合いに拾ってもらうつもりだった」。東電常務執行役の山崎剛(57)は3月まで子会社の社長を務めていた。出向は丸9年。本社に戻る可能性はほぼなかった。ところが2月下旬に本店から呼び出しが入る。

 「小売り経営のあるべき姿は?」。面接した会長の下河辺和彦(65)ら社外取締役は山崎に問いかけた。「安く電気を仕入れ、現場のコストを下げ、顧客の要求に応じ安く売る。『安定供給』だけでは生き残れない」。山崎は信頼を得て4月、小売部門トップに就いた。

 人材空洞化を食い止めるための抜てき人事。主導したのは社外取締役だ。「経営手腕のある人材を子会社から呼び戻せ」。下河辺が面談した幹部は50人を超す。土木技術者の山崎は04年に赤字続きの都市開発子会社に転出。電線地中化など得意分野に集中し黒字化させた。

 6月末にグループ事業部長に就いた森尻謙一(49)も同じ。不動産子会社で独身寮などを改装、共同生活住宅として貸す事業を始め、経営を立て直した。

 実質国有化前にラインを外れた社員も次々返り咲く。執行役員に40代が5人登用され、うち1人は初の女性役員が登場した。年功序列が染みついた東電では「あり得ない人事」だ。

 ある幹部は「後輩と逆転してやる気を失う社員も多い」と語るが、なりふり構ってはいられない。このままでは保守など現場の技術継承が途絶えると判断、来春入社の新卒採用を3年ぶりに再開する。

 「社員のモチベーション維持のため何でもやる」。社長の広瀬直己(60)は危機感を示す。人材空洞化の瀬戸際だからこそ踏み切れた大胆人事。混沌の中で託された人たちがどう新しい東電をつくるか。それが再生への試金石となる。(敬称略)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
発行:電気代一時不払いプロジェクト
http://d.hatena.ne.jp/toudenfubarai/20121201/
ツイッター: @fubarai メール: toudenfubarai@gmail.com