原発被災者に賠償渋る 東電 その一方で 大銀行に利払い824億円 貸し手責任を免罪

2013年10月10日しんぶん赤旗

福島第1原発事故を引き起こした東京電力が、事故直後の2011年4月から13年6月までに、長期・短期の借り入れをしている銀行などに累計824億円もの利息を支払っていたことが、日本共産党塩川鉄也衆院議員と本紙の調べで、9日までにわかりました。東電は、原発事故による被災者への賠償金は出し渋る一方で、貸し手責任があるメガバンク(巨大銀行)などには利息まで支払い続けています。

【株主や金融機関責任を果たして】
 大阪市立大学大学院経営学研究科教授(環境政策論)の除本理史(よけもとまさふみ)さんの話
 今回の事故では、被害補償の責任と費用負担の実態にあいまいさがみられます。東電は形の上では被害者に補償を支払っているようにみえますが、その原資は国からでており、電気料金や税金を通じて国民に転嫁されていきます。東電の株主や、金融機関が責任をきちんと果たすことが大事だと思います。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-10-10/2013101001_01_1.html