電気・ガス、5月から大幅値上げ 09年以来の最高額に

 2014年3月29日 朝日新聞

 大手電力10社とガス4社は28日、5月の電気・ガス料金を発表した。消費増税や、燃料価格が高くなった影響で大幅値上げとなり、全14社が今の料金算定の仕組みを始めた2009年5月以来の最高額となる。上げ幅が最大の東京電力では「平均的な家庭」の料金が4月より430円高い8541円となり、初めて8500円を超える。

 消費増税分が上乗せされるのは電力、ガスとも4月に使った分を検針して請求される5月分から。この影響が最も大きい。液化天然ガス(LNG)の輸入価格が上がった分の値上がりもある。

電力は、再生可能エネルギーを普及させるために電気料金に上乗せされる「賦課金」が、今の平均108円から225円に倍増する影響も加わる。

東京電力のケース】
「平均的な家庭」の料金は4月より430円高

 消費増税       230円
 燃料費アップの上乗せ  84円
 再エネ賦課金の上乗せ 116円
     計      430円