自主避難に初の賠償仮払い命令  京都地裁、東電に

2014年05月26日 京都新聞

 福島第1原発事故で福島県内から京都市内へ自主避難し、東京電力に損害賠償を求めて京都地裁へ提訴した40代男性が賠償金の仮払いを申し立てた仮処分の決定で、京都地裁(佐藤明裁判長)が東電に月額40万円の支払いを命じたことが25日、分かった。決定は20日付。東電によると、原発事故賠償で裁判所が避難者への仮払いを命じる仮処分決定を出すのは全国初。
 井戸弁護士によると、男性の妻は「ほっとしている。ただ、1年先からの生活には不安が残る」と話したという。