前双葉町長、国と東電を提訴 「事故絶対ないと約束した」 

 2015.5.20 産経新聞

 東京電力福島第1原発事故で被ばくし、平穏な生活が送れなくなったとして、全町避難が続く福島県双葉町の井戸川克隆前町長(69)が20日、国と東電に1億4800万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 井戸川氏「東日本大震災前に東電は『事故は絶対起きない』と約束したので安全と信じていたが、命からがら避難することになった。当時の町長として町民に大変申し訳ない」
「われわれは他の地域の人と同じ生活がしたいだけなのに、国は意見を聞かずに政策を決めている。町民の思いを伝えたいと思って提訴した。国と東電は責任を果たしてほしい」