東電賠償9501億円増 7兆円超 機構に追加支援申請

 2015年6月30日 東京新聞

 東京電力は二十九日、福島第一原発事故による損害賠償の総額の見積もりを九千五百一億円増額し、七兆七百五十三億円にしたと正式に発表した。政府が福島復興指針を改定し、避難者の慰謝料支払いの終了時期を示したことなどに伴うもの。東電は原子力損害賠償・廃炉等支援機構に対し、増額分の追加支援を申請した。
 賠償期間の終了後に営業損害が出たり、政府の目標通りに避難指示が解除できなかったりすれば、賠償総額がさらに膨らむ可能性がある。

東電は原子力損害賠償法に基づき、機構とは別に政府から千八百八十九億円を受け取っている。申請通り認められると、機構による支援額は六兆八千八百六十四億円となる。