避難区域外住民がADR申し立て 福島・伊達、慰謝料求めて

2016年2月11日 沖縄タイムス・フクナワ

 東京電力福島第1原発事故で精神的苦痛を受けたとして、避難区域になっていない福島県伊達市の月館地区の住民368世帯、1114人が10日、慰謝料を求め、原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てた。

 弁護団によると、2011年3月11日から和解成立日まで、1人当たり月10万円の慰謝料支払いを求めている。

 申し立てた住民に、避難区域や特定避難勧奨地点に指定された世帯はないが、事故直後から供給されてきた水道水を飲んだことによる健康不安や地域社会の一体感の喪失などから、精神的苦痛を受けたとしている。