東電への賠償資金支援3兆円超に 福島原発事故で追加要請

2012年12月27日 東京新聞
 東京電力は27日、福島第1原発事故の被害者に支払う賠償資金を確保するため、原子力損害賠償支援機構に対して6968億円の追加支援を要請した。追加要請は3回目で、総額は3兆2430億円に達する見込み。
 不動産の賠償が来年、本格化することに加え、風評被害の対象期間延長で支払額が従来の見積もりを上回ると判断した。
 要請した支援に除染費用などは含まれておらず、今後、東電の負担がさらに膨らむのは確実。東電は新たな支援の枠組みを政府に求めており、安倍政権の課題となる。
 東電は、賠償策を順次まとめ、その時点で合理的に見積もることができる賠償額を基に支援を要請している。(共同)