東電、被ばく不安への賠償拒否 「権利侵害ない」

 2013年6月26日 東京新聞
 東京電力福島第1原発事故による被ばくへの不安に対する賠償を認めた原子力損害賠償紛争解決センターの和解方針を、東電側が「権利侵害を認めることは困難」として拒否したことが26日、分かった。和解仲介を申し立てた福島県飯舘村・長泥地区の住民弁護団が会見して明らかにした。
 弁護団によると、センターは5月までに、住民1人当たり50万円、妊婦と18歳以下の子ども1人には100万円を支払う和解案を提示。東電は26日の審理で「本事案にとどまらない影響があり得るため、受け入れは困難」と回答したという。