原発ADR:「事故でキャンセル」裏付け示せ…バス会社

 毎日新聞 2014年11月15日 07時00分

 東京電力福島第1原発事故後に減収した東京都と神奈川県のバス会社16社が、裁判外で紛争を解決する手続き(原発ADR)を申し立てたところ、「原子力損害賠償紛争解決センター」から事故が減収の原因であることを裏付ける文書の提出を求められていたことが分かった。対応できたのは1社だけで、残る15社は文書を提出できず和解協議が打ち切られた。2011年だけで約1万件の予約キャンセルがあった業者もあり、高すぎるハードルに批判の声が上がっている。