福島県外進学者に賠償返還、強硬的に求めず

 毎日新聞 2014年11月11日

 東京電力が、福島第1原発事故の前に福島県外の大学への進学が決まっていた女性(21)に対し「転居で避難は終わった」として「過払い」分の精神的賠償の返還を求めている問題で、経済産業省資源エネルギー庁は「被災地を混乱させる」として、強硬的な手段で返還を求めないことなどを東電側と確認。東電は女性らに通知した。ただし、避難終了の具体的な基準は公表しないとの姿勢は変えず、問題の根本的な解決には程遠い。