3000人が東電に賠償求め14日申し立て、飯舘村民の半数

 福島民友 2014年11月12日

 東京電力福島第1原発事故に伴う全村避難が続く飯舘村の住民が、東電に損害賠償を求めるため準備を進めている裁判外紛争解決手続き(ADR)の集団申し立てで、住民が11日、東京都内で記者会見し、14日に申し立てることを明らかにした。申し立ての住民は村人口の半数に当たる約3000人となる。
現在支払われている1人月10万円の慰謝料を35万円に増額することや、1人2000万円の慰謝料などを求めるという。同村の農家菅野哲さん(66)は会見で「震災から3年8カ月。人生で築き上げてきた全てを失った。行政は避難者を救ってくれず、自ら立ち上がらなくてはならなかった」と憤った。